健康美ルポ

「自然との調和」と「笑顔」が真の健康美に繋がる

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日本には、海女とよばれる女性が素潜りでアワビやサザエを漁獲する漁業文化があり、古くから根付いています。中でも三重県・鳥羽市は、多くの海女が活躍することで有名です。鳥羽市の中でも約100人の海女が活躍する相差(おおさつ)町は、日本一海女が多い町としてその名を轟かせています。
今回は、鳥羽市の相差町で民宿「なか川」を営みながら、家族三世代に渡り海女として活躍している中川早苗さんにお話を伺いました。

海女のお仕事って!?
素潜りで海中に潜り、アワビやサザエなどの魚介類を獲るのが海女の仕事。漁は1月と2月が休みで、3月からワカメ漁。4月にはひじき漁が始まり、暖かくなるとアワビ漁・・・という様に、季節ごとに旬の魚介を獲ります。そんな海女としての一日は、まず漁協組合の放送を聞くことから始まります。この相差町では、その日の漁が可能かどうかを漁協組合が判断し、毎朝放送が流れます。早苗さんはその放送を聞き、漁が可能な日は必ず海に出ています。漁を行える時間は限られていて、9時から10時半の90分間だけ。「なぜ90分だけなの?」とよく質問されるそうですが、それは「乱獲を防ぐため」と「90分というのが漁を行える体力の限界だから」なのだそうです。90分の漁を終えたら、帰宅して風呂に入ります。その後、冬場なら海女小屋に暖を取りに行き、14時までに帰宅して民宿の仕事を。16時頃には娘の静香さんが大学から帰ってきて、一緒に民宿の仕事を手伝います。民宿の仕事は夜更けまで続き、ようやく一息つける頃には日付が変わっているということも多々あるのだとか。

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お客さんの笑顔が何よりの励みに

早朝に起床して海に潜り、夜は遅くまで民宿の仕事を・・・と多忙を極める日々。この生活を三世代に渡って続けているのは、お客さんのおかげでもあると言う早苗さん。「私が海で獲ってきた食材をお客さんが笑顔で召し上がり、その笑顔を目の前で見られるのが最高の幸せ。そして、時には海女の話で場が盛り上がることも。こういうやりとりが何よりの励みになるんですよ」。お客さんのためにも漁を休みたくない早苗さんは、体調管理にも相当気をつけています。


健康の秘訣は一日三食ハードな仕事を毎日こなしていくためにとても重要なのが、日々の体調管理。「一日三食」は何があっても欠かさないというのが、中川家の健康管理の基本です。もう一つ心がけているのが、睡眠時間をできるだけ確保すること。「お母さんは『寝るのが薬や!』なんて言うくらい(笑)。当たり前のことかもしれないけど、ちゃんと食べてしっかり寝ることですね」と早苗さん。また、風邪の兆しを感じたらすぐに薬を飲むことが大事だと言います。風邪気味で少し鼻が詰まっているだけでも、潜ると頭が痛くなるので漁には出られません。だから、ちょっとでも寒いと感じたらすぐに薬を飲むのだそうです。このように、体調管理をしっかり行っているので、腰を痛めて寝込むことは数回あっても風邪で寝込んだことは一度も無いのだそうです。

海水はお肌に良い!?

体調管理以外にも気を使うのが、お肌のお手入れ。娘の静香さんは、海に出るにもかかわらずしっかり化粧をしてから出かけます。その理由は、予め化粧をしていった方が、学校に行く前の化粧の手直しの時間が短くて済むからだとか。また静香さんは「海女は、ばあさんのする仕事だと思われたくない」と言い、サーファー用のウェットスーツで海に出るのだそうです。

静香さんとは違い早苗さんは元々肌が弱く、化粧品を色々使うと痒くなったりするので、日々のお手入れは日焼け止めクリームと化粧水ぐらい。しかし「簡単なお手入れしかしていないのに、肌はキレイだとよく褒めてもらうんですよ」。確かに、とてもツヤツヤしたハリのあるお肌をしてらっしゃいます。しかし、これは早苗さんだけに限らず、年配の海女でもキレイなお肌をしている人が多いのだとか。「冷たい水に浸かるのがお肌に良いのか、海水そのものがお肌に良いのか分からないんだけどね・・・」と首を傾げるも、冷たい海水に潜るというハードな仕事をしているにもかかわらずお肌がキレイというのは、とてもうらやましい話です。

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これからも家族三世代で続けていきたい!

一昨年、お母さんの寿美子さんが脚を痛めて海に出られなかった時期がありました。手術を受け、無事に海に出られることになった寿美子さんは「漁に出ず、家でいる方が体調悪いわ」とつぶやいたそうです。寿美子さんだけでなく、海女をやっている年配の方々は、みなさん口を揃えて「家でじっとしているより、漁に出ていた方が体調が良い」と言います。「漁に出ることが適度な運動となり、『わしゃ、まだまだいける!』のように、気持ち的にも元気になるんだと思います。だから『海女の仕事=健康』といっても過言ではないかもしれません」と語る早苗さん。これからも、3人で力を合わせて三世代海女さんとして、お客さんに笑顔を届けます。


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民宿 なか川

相差にある海女の民宿
相差は人情味あふれる漁師の町。まるで故郷に戻ってきたような、素朴でのんびりとしたひとときをお過ごしいただけます。温泉浴で疲れた体をゆっくり休めた後は、獲れたての魚介類や自家製野菜を使ったボリューム満点の料理に舌鼓。日頃の喧騒を忘れて、自然体でくつろげるやすらぎの休日をお楽しみ下さい。

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information 今回取材にご協力頂いたのは…

民宿 なか川

三重県鳥羽市相差町480
TEL:0599-33-6868

http://www.toba-nakagawa.gr.jp/

民宿 なか川

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