健康美ルポ

File.2 健康と美容につながる『スマイルパワー』

『笑顔』の伝道師である、笑顔コーディネーターのAKIさん

笑いには、精神、神経、内分泌など、体の機能をコントロールする自律神経のバランスを整える力があるといわれており、医療の現場でも「笑い」の研究が進められています。笑顔作りは、健康や美容にとって大切なことなのです。 今の日本に少しでも多く笑顔が戻ることを願い、今回は『笑顔』の伝道師である、笑顔コーディネーターのAKIさんにお話を伺いました。

笑顔は笑顔を呼ぶ、幸せの連鎖反応

笑顔コーディネーターのお仕事とは。

企業の研修や市民向けの講習会、学校などで、顔に約30種ある表情筋を説明しながら、運動理論的に笑顔を指導しています。漫才などを見て笑う感情からの笑顔は、頑張らなくても自然とできますが、ビジネスや学校、家庭など、社会の中でさまざまなストレスを抱えていると、どうしても表情が固まってしまい、いざ人に笑顔で話しかけようとしても上手くいきません。 しかし、表情筋を日頃からほぐしていれば、そのような感情に左右されることなく、自然な笑顔を作ることができます。“作り笑顔”と聞くと、悪いイメージが先行しますが、人に笑顔で接すれば、おのずと相手も笑顔になるように、笑顔が笑顔を生み、その笑顔が心を豊かにする。笑顔ひとつで自分自身も周りの人も幸せになるということを、多くの方に知っていただきたいのです。被災地のみなさまのことを考えると、今は笑顔なんて言っている場合ではないかもしれませんが、こういった時こそ、笑顔の連鎖反応が必要だと私は思います。

笑顔がもたらす効果とは。

笑顔がもたらす効果とは。

まず、実感しやすいのが顔のアンチエイジング。皮膚の真下にある表情筋を動かして鍛えるため、シワやたるみの解消に期待できます。特にホウレイ線や目尻の小ジワには効果的。体を鍛えるのと同じように、筋肉を動かすので必然的に血行も良くなります。また、すでに医療の世界では、ガンやリウマチなどの治療に笑いが取り入れられ、その効果も実証されています。これは作り笑顔であっても、筋肉の動きで脳は笑ったと認識するので、心からの笑いと効果は同じ。
例えば、眉間にシワを寄せながら「楽しい」と言った後に、笑顔で「苦しい」と言ってみてください。言葉と表情の「快」「不快」を入れ替えると、心は表情がどうだったかに左右されるのです。さらに、脳が笑顔を認識すると、快楽ホルモンと呼ばれるβエンドルフィンと、心のバランスを整えるセロトニンという脳内物質が分泌されると言われています。心が安定した状態で気分が高まり、思考をポジティブに導くため、最近多いうつ病の予防対策としても注目されるようになりました。笑顔は心身ともにニュートラルな状態へと戻す、最も手軽で簡単なストレッチ法なのです。

笑顔の作り方を教えてください。

芸能人の笑顔の写真を見比べていただくと分かりやすいと思いますが、人種、性別に関わらず、みなさんに共通しているのは、“頬のサスペンダー”がきちんと上がっていること。この頬のサスペンダーとは、表情筋の中でも頬にある小頬骨筋、大頬骨筋、上唇挙筋の3つを指しています。ポイントは、①頬にある3つの表情筋を上げる ②口角の横にある笑筋を引っ張る(下のコラム「スマイルトレーニング」をご参照ください)のふたつ。とてもシンプルな動きではありますが、それぞれの動きを左右対称に行なうのは、意外と難しいのです。最初は鏡を見て確認しながら、表情筋を正しく動かす練習をしてください。きっと、芸能人のような素敵な笑顔が作れるようになります。

今後の目標を教えてください。

笑顔は人へと伝染していくもの。私はそれを“笑顔の波動”と言っているのですが、この波動が広がって、みんながハッピーになることが最終目標。最近中学校で講演する機会も多く、私が笑顔の種を蒔くことで、10年、20年後に笑顔の花がいっぱい咲くことを願っています。

笑顔コーディネーター AKIさん

「笑心人(えごころびと)。」主宰
早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。
企業研修や官公庁主催の講座などで講師を務めるほか、テレビやラジオなどの各メディアに出演するなど、多方面で活躍中。
http://www.e-wagdesign.com/

ページトップへ

健康美ルポ